コンニチハ!yanponです!
遂に重い腰をあげ、私と2番目に付き合いの長いIWC「インヂュニア500,000A/m」をオーバーホールすることにした。
インヂュニアの状態!
かれこれ「インヂュニア500,000A/m」は2016年に中古で購入した。すでに購入から7年程度経過し、オーバーホールが必要な適正期間と言われる5年程度を過ぎている。しかもこの個体は2012年にオーバーホールしたのを最後に、販売時は機械点検のみということで、実質10年以上、未オーバーホールの状態だ。
しかし着用時の状態としては、遅れや進みもないし良い状態をキープできていた。さすが中の人はETAムーブだからか?汎用性ムーブの壊れにくさ?が際立っていると常々感じていた。
しかし今年になり違和感を感じるようになった。それは、パワーリザーブの不調だ。通常1日着用していれば40時間程度はムーブメントが止まらないはずだった。がしかし、夜7時前後に仕事から帰宅し、腕時計を外し、翌朝見ると動いていないことが何回かあった。手首から外した後、7時間程度で止まる。さすがに使い勝手も悪いく感じ、長いことオーバーホールをさぼっていたつけが回ってきたのかという気持ちにもなった。重い腰を上げた理由がそれだ。
私が予想するに遅れや進みもなく巻き上げも悪いと感じないし時間もずれない。パワーリザーブの不調はおおよそ「油切れ」であろうと予測できる。とは言え結果として「分解洗浄注油が必要=オーバーホール」が必要だ。
オーバーホールを決意した私だが、大きく悩ましいことがある。
オーバーホールを「IWCブティック」で行うか?「修理専門店」で行うか?だ。
悩ましいブティックか専門店かの選択
当たり前だがブティック(メーカー)でオーバーホールをしてもらったほうがいいに決まっている。メーカー自身の商品だし、そのノウハウや該当部品、クオリティも一番高いであろう。しかし、「費用が高い」のだ!これにつきる。そして「強制的にパーツ交換」の可能性がある。破損していたら交換は必要だが、当時のオリジナルをできる限り残したい私としては交換は避けたい。代表的なのはIWCのお魚リューズをIWCマークリューズに交換されることを恐れている。SNS等の報告ではお魚リューズに交換されて戻ってきたという情報もちらほらあるので気にしすぎかもしれないが用心してしまう(-_-;)
ちなみにIWCのホームページではメンテナンス費用の概算ができるようになっている。シリアルナンバーを入力し、とりあえず「コンプリートサービス」を選択すると費用がでる。
↑どん!・・・高え!え、今これ普通ですか??7~8万程度じゃないの?3針だから油断していた。ツライ・・・10万越えはツライ。これにパーツ費用がもし追加されたらと思うとたまらない・・・
心は圧倒的に「修理専門店」に傾いた。
修理専門店も星の数ほどあるが、果たしてどれがいいのか全く不明。並行店で修理部門が併設されているお店もあるのではじめはそれがいいと思っていたが、何より並行店まで行く気力がない。こうなれば無料修理キットを取り寄せて郵送で完結する専門店に依頼する形でもよいと思った。以前ロレックスサブマリーナーのオーバーホールではこの方法でお願いをしたことがあった。しかしこれが本当にベストかどうかも判断できない。うーん、と悩んでいたところ、とあるブログで専門店に修理依頼を出している記事をみた。かなり高価な腕時計も郵送でやり取りしていたので、私も今後のパートナー業者を見つけたい気もありそこに依頼することにした。
ちなみにIWCの3針だと専門店でおおよそ3万~4万円程度のオーバーホール費用だ。特別な追加がなければブティックの3分の1の値段だ。私みたいなヤツはこれだけ差があると頼らざるを得ない。ヴァシュロンの時はよくブティックでオーバーホールしたよホントに・・・
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今回依頼した専門店「ネクストステージ」!
東京都心にあり郵送等で対応してくれる専門店だ。ホームページの更新自体は微妙だか、ブログでの評判は悪くない。無料見積もりキットはホームページから簡単に申し込め、発送も翌日と割と早い連絡がメールがきた。
株式会社ネクストステージは、熟練時計師による確かな技術で、クォーツ時計から高級機械式時計まで、すべての腕時計の修理・メンテナンスを行っております。
また、長年培われてきた時計技術のノウハウを活かし、日本時計輸入協会のサポートメンバーとして、大手輸入代理店の時計修理及び入荷検品も数多く行っております。〒151-0051
東京都渋谷区千駄ヶ谷 2-34-13 ベルファイブビル 4F
~依頼からの流れ~
①ホームページから無料見積もりキット送付の受付
②無料キット受取、同封書類に必要事項記入の上、同封の専用の箱・袋で梱包→着払いで送付
↑一式送られてきます。腕時計の梱包と必要事項等の記入をしヤマト便にて送る。
↑同封のプチプチだけでは不安だったのでプチプチを追加して詰めた。しばしのお別れ( ;∀;)
③見積もりメール受信→依頼メール返信
(見積もりメール抜粋)
分解掃除⇒¥31,000
ゼンマイ⇒¥1,700
裏蓋パッキン⇒¥500
機留め板⇒¥1,000
*合計⇒¥34,200送料⇒¥600
代引き手数料⇒¥600
*合計¥35,400消費税⇒¥3,540
*総合計⇒¥38,940*内部油劣化のため分解掃除を行います。
弊社での分解掃除は基本的にゼンマイは消耗品として交換を行っております。
他の部品は交換の必要ございませんが、3番車は既に交換された形跡がございます。
IWC純正の3番車は手配ができませんので、現状のものを再使用しての分解掃除となり
ます。
リューズの捩じ込みが浅くなっておりますが、交換部品の手配ができませんので現状
のものを再使用したします。
また機留め板が片方ひび割れておりますので交換致します。*納期は修理進行OKを頂きましてから4週間程かかります。
1週間程度で見積もりメールが来た。金額は想定内の4万円以下。正規店の3分の1だ。交換部品の手配ができず、現状を再利用することはオリジナルの維持=劣化したものを引き続き使うリスク、となる。正規店だとここらへんは全て交換対象だろう。金額も跳ね上がるが、今の私にとってはこれでいい。今回の目的は単純な分解洗浄のオーバーホールだからだ。
よって即座に作業を進めてもらうため依頼のメールをした。
④完了メール→着払いで配送→受取完了
そして問い合わせから約1ヶ月。見積もり提示から作業で約3週間程度。個人的には爆速とまではいかないが、オーバーホールとしてはなかなか早い対応をしていただいたと思っている。
今回は特に追加もなく、メーカーオーバーホールの3分の1程度で済んでホッとしている。さて着払いにて引取り、その出来栄えはどうだろうか??
オーバーホール完了!
届いた我が「インヂュニア500,000A/m」!腕時計ケースに梱包され到着。早速開封!
↑うーん、変り映え無し!ガラスに防傷シールが貼られているのみで変化なし。磨きも依頼していないので送り出した状態のまま返ってきた感じ。まあ今回は中身の修理だからね。
↑明細の金額も見積もり通り。
↑腕に巻く。いつもの通り。
↑ん、( ,,`・ω・´)ンンン?サイドの500,000A/mの刻印の部分の赤色が消えている!キレイになくなっている!色落ちしちゃったのかな・・・?!なんとまあ、ここはメーカーに出していないので、これで良いのかどうかは不明。やはりオリジナルと全く同じモノを要求することは難しいですね。形は変わらずともすこしづつ部品を替わり、そしてこんなところまで変っていくのね。
そして一番気になっていたパワーリザーブの時間だ。
次の日仕事で装着。10時間程度の装着であれば、パワーリザーブは40時間程度は持つはずだ。そのためにオーバーホールをしたからね。帰宅後、腕時計を外してしばらく様子をみた。
・・・翌日・・・翌々日までもったゾ!その時間50時間だ!やるじゃん(ΦωΦ)
これによって完全復活を確信した私。サイドの刻印の色落ちという出来事もあったが、今回は安く済ませたので目を瞑ろう・・・
愛着のある34㎜サイズのIWC。もともと生産数が少ない個体だ。大事にしたい。私の中で「インヂュニア500,000A/m」の第二章開幕です٩( ''ω'' )و
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