コンニチハ!yanponです!
今回はずっと保留にしていた"IWC「インヂュニア500000A/m」のブレス調整"で銀座のIWCブティックにいってきました。
もともと購入時から手首周りとのサイズが割とジャストで今まで調整なしで使用していました。がしかし、歳をとるにつれてさらにピッタリ目で着用するのが好みとなり、今回コマ一つ分の隙間をなくしたいと思っておりました。
↑このくらいで普段は少し手の甲に垂れる感じで、特にチャリに乗っている時は手首にガンガン当たって振り回されている感じがいつも気になっておりました。これ以上詰めるの?!というくらいですが、完全に好みですね('ω')
尚、自分でやろうと思い試みましたが、どうしても外せないピンがあり断念。壊す前にブティックへ行くことにしました。あわよくばいろいろ試着しようかと・・・(^^♪
銀座ブティックへ訪問!
今回日曜日でオープンと同時に飛び込んだので私一人でした。早速、我が「インヂュニア500000A/m」を取り出し、ブレス調整を依頼しました。
私「ブレス調整をお願いできますか?1コマ減らして手首にピッタリ目にしたいんです。自分でやるのが無理そうだったので・・・」
女性スタッフ「大丈夫ですよ。お預かりさせてください。ちなみにどちら側を外されますか?」
私「12時側に動いてしまうので、6時側のコマをお願いします。」
女性スタッフ「畏まりました。お掛けになってお待ちください。」
スタッフさんの丁寧な対応で順調に物事が進む。この待ち時間はショーケースを眺めるタイムだ。ニヤニヤしつつ、ポルトギーゼ辺りを見せてもらうおうかなーなんて思って待ちます。しばらくして、突如、技士さんらしき男性スタッフが登場。
男性スタッフ「コマを外されるそうで、少しよろしいですか?」
あれれ、なになに?・・・なんか悪いとこでも見つかったの??と若干焦る私・・・
オリジナルを重視するか、新しいモノを重視するか
早速、手首にはめてコマの感じを見てもらう・・・
男性スタッフ「コマを外してさらに手首にピッタリ目となると、ブレスの損耗しやすくなり壊れやすくなります。」
私「なるほど・・・(確かに、極端にキツイ・緩いは歪みがでる可能性は高いよな・・・)」
男性スタッフ「今このブレスは同じものをIWCで製造していないんです。壊れたり劣化したら交換できないんですよ。」
私「(え、マジか!( ゚Д゚)マークⅫの時はあったぞ・・・)」
男性スタッフ「ブレスのコマの形状は同じなのですが、バックルが観音開き仕様になり、ピンもネジ留めでなく棒状のモノで簡易的なモノになるんですよ。」
男性スタッフ「この時代のモノを持っているということはお好きな方が多いので、作業をする前にお話させて頂いております。」
私「要はオリジナルと同じものでは直せないんですね?」
男性スタッフ「そうです。IWCにオーバーホールを出すと高い確率で部品交換になります。オリジナルを重視する方の場合はお手元にあるモノを長持ちするように使用して頂き、その後をどうするかご検討頂ければと思っています。」
私「むむ・・・"(-""-)"」
男性スタッフ「街の時計屋でオーバーホールをしていただいて、オリジナリティを保って頂き、部品が壊れたりオリジナルより新品に交換してさらに使用したい時にブティックに持ってきて修理していただいたほうがよいと思います。」
私「むむ・・・"(-""-)"」
なるほど、ピッタリ目にコマ調整したいが、それだと摩耗損耗が早くなる可能性がある。そして修理交換の場合はオリジナルのブレスと同じモノはもう作っていない。新品のブレスは少々オリジナルと違いがあるのでオリジナルを重視するのであればコマ調整は控えたほうが無難、という提案だ。
よーくわかった。ので、今回はコマ調整は見送った・・・
愛機との今後の付き合い方は?!
ブレスはピッタリ(もしくはユルユルだと)摩耗等を早める原因になることはわかった。それより一番気になるのは今後の扱い方だ。
確かにIWCでオーバーホールに出すと、特にオールドインターの代名詞のオサカナマークのリューズはIWCマークの現行リューズに変更されてしまうことは聞いていた。部品が新品になることは堅牢性や防水性などとてもメリットはあるのだが、確かに生産当時のオリジナリティを失うことになる。我々のような腕時計好きからみると趣味の一環である以上、やはりオリジナルという価値を重視したい気持ちは強い。しかしオリジナルを求める代わりに使用できないこととなると腕時計としてどうなんだという「使ってナンボ」という自分のポリシーに反する。
また、IWCは”会社が存続する以上、今まで出してきた製品をすべてメンテナンスする”という謳い文句は聞いたことがないだろうか?これとオリジナルを保つことは少し違うとのことだ。私はまだまだ無知のころはIWCは(オリジナリティを保ちつつ)古い時計でも直してくれるんだと思っていた。当たり前だが顧客願望と企業姿勢やそもそもモノの製造生産に関して少しズレや誤解があるのはよくあることだ。
今回の件で私のような「ポストヴィンテージ時代の腕時計(1970~2000年前後)」を所有している、もしくはアンティーク物を所有している人のその腕時計に対する付き合い方をまとめると、
☆メーカーで直す→新規交換となる部分は以前と違うパーツになる→オリジナルでなくなる・・・
☆街の腕時計屋で直す→オリジナルを保ってくれる→しかし機械である以上限界がある→いずれ新規パーツに交換→オリジナルでなくなる・・・
☆新規パーツになるならそちらにすぐ交換し、オリジナルのものは保管しておく・・・
☆直さず使わず飾っておく・・・
☆状態がよいうちに(オリジナルをなくす前に)売却する・・・
という提案になる。
うーん、今回のIWCだけでなく他ブランドのモノでもこの点は変わりない(私所有のヴァシュロンのオーヴァーシーズ1stもいずれ新型クラスプ交換しなければならない)。基本メーカーは新しいモノを売りたがっている。そりゃそうだ。いずれ今売っている腕時計も同じようなことになる。そうなると使わずに収集して愛でることが安全かもしれないが、私はコレクターでなく「使ってナンボ」の精神なので、状況により売却して年式の新しいモノに買い替えなんてことも考えに浮かぶ。悩ましい。
実は記録上10年オーバーホールをしていない「インヂュニア500000A/m」。ブレス調整や試着どころか愛機を今後どうするか考えさせられるブティック訪問だった(-_-;)
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最後までお付き合い頂きありがとうございました。